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子どもを語学の天才にするために、大人は工夫の天才になろう

明治大学 国際日本学部 教授 廣森 友人

一概にこれがベストといえる学習法は難しい

廣森 友人  小学校自体も様々な取組みを行っています。例えば、反転授業やコミュニケーション型の授業です。生徒たちは、与えられた調べ学習を家庭で行い、授業では、ペアワークやグループワークの形で各自が調べてきた情報をシェアし、その後、教室全体で発表し合ったり、ディスカッションする、いわゆるアクティブラーニングです。こうした授業を英語学習にも取り入れていくことで、モチベーションを高め、自律的な学習に導いていく取組みです。

 最近、私立の小学校では、国語以外のすべての教科を英語で行うイマージョン教育を取り入れるところもあります。もともとカナダで始まった指導法で、日本では、CLIL(Content and Language Integrated Learning(内容言語統合型学習); クリル)とも呼ばれています。こういった指導法には一定の効果が認められますが、まずは母語である日本語をしっかり教えるべき、という意見もあります。例えば、海外赴任などをした家庭の子どもが、学校でも社会でも英語に囲まれ、家庭でのみ日本語を話すケースがあります。その場合、子どもによっては、完璧なバイリンガルになったり、日本語が不得意になったり、帰国子女として日本で暮らすうちに英語が話せなくなるケースもあります。イマージョン教育も、運用の仕方、あるいは子どもたちそれぞれの個性や特性、環境によって、その成果は異なります。

 つまり、英語学習において一概にこれがベストという学習法はなかなかありません。教員は目の前の生徒の反応を見ながら、一人ひとりにより効果的だと思われる指導法を柔軟に取り入れていくというのがベストといえるかもしれません。つまり、チュータリング(個人指導)です。実際、ネイティブスピーカーやティーム・ティーチング、ペアワークにせよ、ノリが良く喋るのを楽しめる子や、内気で発言するのが得意ではない子、英語になかなか興味がわかない子、それぞれにどう効果的に対応するのかは、個別の対応が必要になることも少なくないはずです。

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