明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト

2016 年、第5 期科学技術基本計画が閣議決定され、日本は、超スマート社会(Society 5.0)の実現を推進することになりました。この中には、人々の多様なニーズに対応して、きめの細かいサービスを行うことが掲げられています。それを実現する研究が、本学でも産学連携によって進められています。

化粧品メーカーとの協働で生まれた「美顔化システム」

荒川 薫 近年、3Dプリンターの普及などにより、従来では個人では作ることが難しかったものでも、容易に作ることが可能になってきました。一人ひとりのニーズに対応するもの作りができるわけで、こうした技術は、政府の第5期科学技術基本計画でも推進することが決まっています。この技術がさらに進展していくと、従来のようにメーカーが大量生産した製品を買うのではなく、一人ひとりが自分でデザインして作ったオリジナルのものを持つことができる時代になっていくでしょう。しかし、ここで問題となるのは、一般の人が、自分の好みをどのようにしてデザインするか、ということです。メーカーには、製品をデザインするプロのデザイナーや設計者がいます。そうしたプロの作業を、一般の人が行うことは大変難しいでしょう。しかし、ゼロからデザインできない人でも、サンプルを見れば、それが自分の好みや感性に合っているのかどうかは判断できます。この判断を重ねていくことで、自分の好みに合ったデザインを実現するのが、「対話型進化計算」という手法です。この手法を応用したシステムの開発を、私は産学共同研究で行っています。

 そのひとつが、化粧品メーカーとの協働です。化粧品は、人それぞれの肌質や肌の色、顔立ちごとに最適なものがあり、また、人の好みが強く影響するため、その人に最も適している製品を求めるのは簡単ではありません。そこで、人それぞれの理想顔を求め、それを実現するための化粧品を提案するために、まず、その理想顔を求める(デザインする)システムとして開発したのが、「美顔化システム」です。

IT・科学の関連記事

ゲノム編集で不妊症の原因を解き明かす

2019.11.20

ゲノム編集で不妊症の原因を解き明かす

  • 明治大学 農学部 准教授
  • 河野 菜摘子
音声合成技術によって「人間を超える声」が生まれる!?

2019.11.13

音声合成技術によって「人間を超える声」が生まれる!?

  • 明治大学 総合数理学部 准教授
  • 森勢 将雅
再生医療の進歩にも繋がる、独自の人工骨開発技術がある

2019.10.30

再生医療の進歩にも繋がる、独自の人工骨開発技術がある

  • 明治大学 理工学部 教授
  • 相澤 守
生物化学は、「より良く生きるための医療」に貢献する

2019.8.7

生物化学は、「より良く生きるための医療」に貢献する

  • 明治大学 理工学部 准教授
  • 本田 みちよ
使い心地の良い道具は、道具ではなくなる

2019.7.24

使い心地の良い道具は、道具ではなくなる

  • 明治大学 総合数理学部 准教授
  • 渡邊 恵太

Meiji.netとは

Meiji.net英語版

新聞広告連動企画

新着記事

2020.01.15

自殺未遂者の再度の自殺を防ぐ有効な支援プログラムがある

2019.12.18

グローバルとローカルの出会いを幸せにするグローカリゼーション

2019.12.11

医師の労働時間の改善が、より豊かな医療の実現に繋がる!?

2019.12.04

日本独特の発酵食品をつくる麹菌は日本にしかいない!?

2019.11.27

博物館や美術館には、新たな発見や不思議な出会いが満ちている

人気記事ランキング

1

2020.01.15

自殺未遂者の再度の自殺を防ぐ有効な支援プログラムがある

2

2017.10.04

精神鑑定は犯人救済のために行うのではない

3

2017.10.18

ゲーテッド・コミュニティの実態に迫り、その“可能性”を探る

4

2019.07.31

万葉集に由来する「令和」に込められた、時代にふさわしい願い

5

2016.05.23

インバウンドとアウトバウンドが逆転した日本が、 観光立国へ向けて…

Meiji.net注目キーワード

【注目!】連載コラム