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#1 そもそもストレスってどういうこと?

明治大学 文学部 教授 岡安 孝弘

人に加わる外的な圧力「ストレッサー」がストレス反応を引き起こす。

ストレスの語源は諸説ありますが、物体に加えられた外的な圧力を表す物理学の用語に由来しているという説があります。そこから転じて、人に加えられた外的な圧力のことを、心理学では「ストレッサー」と言います。例えば、仕事が上手くいかないことや、責任の重い仕事を任されることだけでも、人にとってはストレッサーです。人間関係が上手くいかないこと、コミュニケーションや意思の疎通が悪いこと、あるいは、家庭内では夫婦の問題とか子どもの問題、また、ローンを抱えていることや、最近では介護の問題も大きなストレッサーです。一方、ストレッサーによって心や身体に表れるひずみや不調を、ストレス症状、あるいはストレス反応と言います。例えば、心理面としては、うつ状態とか、不安の高まり、イライラ、怒りなど、情動的な反応もストレス反応です。また、やる気がわかない、集中力が低下する、あるいは、いままで興味のあったことにも無関心になる、といった症状もあります。また、身体の不調として表れるのは、頭痛、腹痛、食欲低下、不眠、倦怠感、発熱などです。往々にして、ストレッサーは人の健康を保つ自律神経系や免疫系、内分泌系などの機能の低下を引き起こすので、病気のリスクも高まりがちです。ある意味、慢性的に強いストレッサーにさらされていると、身体が老化したのと同じような状態になります。それだけに、ストレスマネジメントは私たちが身につけなくてはならない非常に重要な取組みであると思います。

次回は、ストレッサーがなぜストレス反応を引き起こすのかについて紹介します。

#1 そもそもストレスってどういうこと?
#2 ストレスを感じない考え方ってある?
#3 最良のストレス対処法は?
#4 自分にストレス症状があるのか気づくには?
#5 相談に行くと専門家は何をしてくれるの?
#6 最良のストレスマネジメント法は?

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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