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8K・スーパーハイビジョン時代がやってくる ―究極には意味がある―

鹿喰 善明 鹿喰 善明 明治大学 総合数理学部 教授

「4K」テレビという存在

 デジタルハイビジョンの開発を後押ししたのは、コンピュータのCPUやメモリーの飛躍的な進化だった。21世紀に入る前後、デジタルハイビジョン放送が始まる時期に呼応するように、NHKはスーパーハイビジョンの研究開発に着手する。いわゆる「8K」である。現在のデジタルハイビジョンは「2K」であるが、この2や8という数字は画素数を示すものだ。デジタルの世界では2の10乗=1024のことを大文字のKで表記する。ハイビジョンは横1920×縦1080ピクセルの画素数で画面が構成されており、水平方向画素数1920がほぼ2000となるため「2K」と言い表している。現在開発が進められているスーパーハイビジョン「8K」は、横7680×縦4320ピクセルであり、7680がほぼ8000であることから「8K」とよばれている。
その間にあるのが、3Dテレビブームの後に登場した「4K」テレビである。現在市販されている「4K」テレビは単にディスプレイが「4K」であるということであり、従来の「2K」ハイビジョン放送の画像解像度を多少向上させるにすぎない。最近になって放送事業者や電機メーカーで構成される次世代放送の推進団体が「4K」の試験放送を開始したことからもわかるように、送受信機器・システムを含めた「4K」テレビが確立されているわけではないのだ。「4K」が持ち出されたのは、2の次は4といったもの作りの手順による部分が少なくなく、NHKは当初から、「8K」に標準を合わせて研究開発を進めてきた。それは「8K」が“究極のテレビ”だからである。

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