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2021.09.29

AI活用が進まない日本の法曹界は世界から三流国と見なされる

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日本法曹界のAI敗戦を防ぐために

 カルロス・ゴーン事件でも、日本の司法制度は時代遅れだと世界中から指摘されましたが、確かに、このままでは、グローバル化が進む世界で、日本の法曹界は二流、三流と見なされることになりかねません。

 少子化・高齢化はこれからも続くと思います。人口も減少に転じました。そのなかで、日本の社会はITやAI、ロボットなどを導入することが必要不可欠になっています。裁判所だけが紙とファックスを使い続け、一部の裁判しか判例集に登載しないままでは、中世の裁判所のままと言われても仕方ありません。

 日本の法曹界も変革が必要であり、AIの活用はその大きな柱になると思います。

 一般企業にお勤めの皆さんも、DX化のうねりの中、生き残りを賭けた企業の変革はすでに始まっていると思いますが、一人ひとりが未来に向けての勉強を怠らないことが大切です。これは好き嫌いの問題ではありません。生き残りの問題です。

 AIの飛躍はここ数年で進みました。私たちには、そうした技術を使いこなしていくことが求められます。これは使える使えないの問題ではありません。使いこなして世界とどう戦うかの問題です。目を常に未来に向けていることが必要です。


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※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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