明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト

BOPビジネスが、日本を救う ―グローバル・マーケティングからの提言―

大石 芳裕 大石 芳裕 明治大学 経営学部 教授

途上国ビジネスと貧困問題

大石芳裕教授 私はグローバル・マーケティングを研究対象としている。マーケティングとは様々な解釈があるが、私は「誰に何をどのように販売するかに関わる活動全般」を指すものと考えている。それを海外で実践することがグローバル・マーケティングだ。そのキーワードの一つとなるのが“途上国”である。
2008年のリーマンショック後、世界的な金融危機の中で先進国の市場は縮小し、日本を含む先進各国は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど、主に途上国とされる国々に販路を求め市場開拓を進めてきた。だが、途上国におけるビジネスは先進国と決定的に違うところがある。それは文化や風土、商慣習の違いだけでない。多くの国が、“貧困”という社会的問題を抱えていることだ。途上国に多くみられる、感染症をはじめとした疾病、売春・強盗などの犯罪、極端な貧富の差などが発生する源には、“貧困”がある。この貧困という社会問題を解決しなければ企業活動は成り立たないという考えは、途上国でビジネスをする世界各国の企業の共通認識になりつつある。

ビジネスの関連記事

貿易金融がなければ、リスクに満ちた貿易が発展することはなかった

2021.7.9

貿易金融がなければ、リスクに満ちた貿易が発展することはなかった

  • 明治大学 政治経済学部 専任講師
  • 努尓買買提 依克山
企業会計を変えれば、日本に新たな社会インフラが構築される

2021.6.25

企業会計を変えれば、日本に新たな社会インフラが構築される

  • 明治大学 専門職大学院 グローバル・ビジネス研究科 教授
  • 山口 不二夫
ネットの店舗化、店舗のメディア化が始まっている

2021.5.14

ネットの店舗化、店舗のメディア化が始まっている

  • 明治大学 商学部 教授
  • 菊池 一夫
農作物の被害を減らす最新技術は植物自体から学んだもの

2021.3.24

農作物の被害を減らす最新技術は植物自体から学んだもの

  • 明治大学 農学部 准教授
  • 大里 修一
エビデンスに基づく取り組みは、自然相手の農業にも重要

2020.11.25

エビデンスに基づく取り組みは、自然相手の農業にも重要

  • 明治大学 農学部 准教授
  • 藤栄 剛

新着記事

2021.07.27

新たな視点で社会や物事を捉えよう

2021.07.21

日本の「多文化共生」という概念を見直す時が来ている

2021.07.15

これまでの人生を振り返り、初心を思い出そう

2021.07.14

パンデミックを人類史と政治から見ると、見えてくるのは…

2021.07.13

相手への期待を込めた指導で、成長を促そう

人気記事ランキング

1

2020.04.01

歴史を紐解くと見えてくる、台湾の親日の複雑な思い

2

2017.10.18

ゲーテッド・コミュニティの実態に迫り、その“可能性”を探る

3

2021.07.21

日本の「多文化共生」という概念を見直す時が来ている

4

2020.06.10

書店が本の価格を決めたら、本はもっと売れる!?

5

2019.11.08

#1 日本のアニメはいつから世界で人気になったの?

リレーコラム