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BOPビジネスが、日本を救う ―グローバル・マーケティングからの提言―

大石 芳裕 大石 芳裕 明治大学 経営学部 教授

途上国ビジネスと貧困問題

大石芳裕教授 私はグローバル・マーケティングを研究対象としている。マーケティングとは様々な解釈があるが、私は「誰に何をどのように販売するかに関わる活動全般」を指すものと考えている。それを海外で実践することがグローバル・マーケティングだ。そのキーワードの一つとなるのが“途上国”である。
2008年のリーマンショック後、世界的な金融危機の中で先進国の市場は縮小し、日本を含む先進各国は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど、主に途上国とされる国々に販路を求め市場開拓を進めてきた。だが、途上国におけるビジネスは先進国と決定的に違うところがある。それは文化や風土、商慣習の違いだけでない。多くの国が、“貧困”という社会的問題を抱えていることだ。途上国に多くみられる、感染症をはじめとした疾病、売春・強盗などの犯罪、極端な貧富の差などが発生する源には、“貧困”がある。この貧困という社会問題を解決しなければ企業活動は成り立たないという考えは、途上国でビジネスをする世界各国の企業の共通認識になりつつある。

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