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#3 育児のために定時で帰れるようになる?

藤田 結子 藤田 結子 明治大学 商学部 教授

上司や周囲の理解を得るためには日頃のコミュニケーションが重要。

男性だってもっと育児をしたい。でも、育児のために仕事を定時で切り上げることなどできない、という声もよく聞きます。確かに、育児に理解のない会社や上司はいるでしょう。だったら、少し作戦を立ててみましょう。日頃から、育児の苦労や、負担のかかっている妻が倒れそうだとか、ノイローゼになりそうだとか、相談する形で上司や周囲の人たちに話すのです。周囲は理解を示してくれるかもしれませんし、部下から頼られるように相談されて、気を悪くする上司ばかりではないでしょう。重要なのは、定時に帰るその日ではなく、日頃からコミュニケーションをとっておくことです。調査をしてみると、とても理解してくれそうもない上司だと思っていたが、相談してみたら理解してくれた、というケースもあります。すべてが成功するとは限りませんが、日頃からのコミュニケーションは大切です。

育児は家庭の問題で、会社は関係ない、と言う年配の方もいます。若いときには、家庭のことはすべて妻に任せ、自分は仕事に没頭し、それで家族に豊かな生活を送らせてきたという体験のある世代の人たちです。でも、そういう年配の方も、ご自身の娘さんが勤めている会社でマタハラを受けたことをきっかけに、急に態度が変わるということが実際にあります。いまは、夫ひとりが頑張って仕事をすれば、それ相応の収入が得られる時代ではないことや、そのしわ寄せが女性にいっていることを、自分の娘を通して、他人事ではなく現実のこととして気づくのです。いま、上司になっている年配の方々は、自分が若いときに頑張っていたように、いまの若い男性も女性も頑張っていることを理解してあげてください。その頑張りは、毎日遅くまで残業するような形ではないこともあるのです。

次回は、育児をひとりで頑張らない、について紹介します。

#1 「育児をする妻はイライラするもの?
#2 父親が育児をすると子どもの能力が高まる?
#3 育児のために定時で帰れるようになる?
#4 育児支援サービスに頼っても良い?
#5 社会が変わらなければ育児も変わらない?

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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