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人と機械の関わり方から、人と人のコミュニケーションを考える

小林 稔 小林 稔 明治大学 総合数理学部 教授

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2020年のコロナ禍によって、私たちのコミュニケーションは大きく変わったと言います。それは、コロナ終息後も継続していくものなのかもしれません。それをしっかり捉えると、コミュニケーションとはなんなのかが見えてきます。そして、人そのものを理解することに繋がっていきます。

コロナ禍で進展した新しいコミュニケーションの形

小林 稔 コロナの蔓延によって三密を避けることが求められるようになり、私たちの生活は、いわゆる巣ごもり化しました。

 そのため、コミュニケーションにも大きな変化が現れました。人と直接会って話すことが減り、インターネットを介したオンラインの形が増えたのです。

 しかし、この変化はコロナ禍によって新たに生まれたわけではなく、むしろ、日本では遅れ気味だったインターネットに接続された道具の活用が、ここで大きく進展したと言えます。

 つまり、そもそも社会は、そうした新たな道具を使う方向に進んでいたのであり、コロナ禍はその普及のきっかけになったとも言えます。

 例えば、以前であれば、人と会ってマスクをしたまま話すことは、場合によってはとても失礼なことでした。人が触ったものを拭いて回るなどということをしたら、ケンカにでもなったかもしれません。

 でも、コロナ禍のいまでは、それらは、むしろ人に安心感を与える行為になっています。

 しかし、コロナ終息後、こうした行為が継続されるかは疑問です。マスクなどない、満面の表情がわかる状態で会話をする生活に戻ることを期待する人の方が多いでしょう。

 一方で、コンピュータやインターネットを活用した生活が、コロナ前に戻るかというと、おそらく、そうはならないと思います。

 もちろん、例えば、大学では、オンライン授業から対面の授業に戻ることはあるでしょう。しかし、テレワークがすべてなくなることはないと思います。それは、こうした道具によって様々な利便性を享受できることが、多くの人の間で認識できたからです。

 実際、早くからデジタル機器を使いこなし、デジタルネイティブと言われる世代は、それ以前の世代とは既に異なる生活スタイルをもっているようにも見えます。

 その中で、コミュニケーションのあり方や、その本質も変容しているのか、そこに私たちは関心をもち、研究を進めています。

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