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「日韓併合」に口をつぐむ日本人でいたくはない

明治大学 文学部 教授 大畑 裕嗣

日本の近代史教育に力を入れるべき

 韓国は、日本の犯した過去のことについて、いつまでもこだわって言ってくる国というイメージを、現在の多くの日本人がもっていると思います。確かに、韓国で、一番嫌いな国は、という調査をすると、日本がトップです。それだけ、日本に植民地化された傷は深いといえます。ところが一方で、韓国人の海外旅行先のトップは日本であり、テレビのスポーツニュースでは、大リーグで活躍する日本人選手が連日取上げられたりしています。日本に対する複雑な感情、意識の両面性があるのです。それに対して、島国育ちの日本人は、いわゆるムラ意識が強く、一面的な見方に偏りがちです。自分の立場ではなく、相手がどう見ているのかということを学ぶ教育がもっと必要です。特に、現代の韓国やアジアとの関係を知るには、日本の近代史をしっかり学ぶことが重要です。自分たちにとって恥ずかしいことや誇りが傷つくようなことは避け、都合の良いことだけを教えようとする教育方針や、受験のためだけの暗記勉強では、知識を深め、視野を広げることはできません。本学には韓国からの留学生も大勢いますが、彼らは、日本の学生が「日韓併合」もきちんと学んでいないことを知っていて、なかばあきらめの気持ちで日本のアニメの話題などで話を合わせています。若い世代がこれで、本当に発展的な日韓関係が築けるでしょうか。日本の歴史教育、特に近代史教育をしっかり行っていくことが、韓国やアジアの人たちに信用され、少なくとも対話の相手として認めてもらえる日本人になることに繋がっていくと、私は思います。

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※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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