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アベノミクスと地方創生の中核企業 ―企業遺伝子経営のススメ―

吉村 孝司 吉村 孝司 明治大学 専門職大学院 会計専門職研究科長 教授

2015年3月期の企業決算で最高利益や増配企業が相次ぎ、東京証券取引所の日経平均株価は15年ぶりの高水準となった。アベノミクスの成果の一つに違いないが、個々の企業努力も見逃せない。世界経済の潮流変化、技術革新に対応して、企業としての生き方・事業構造の変革に取り組んだ結果でもある。ただし、それができた企業とできない企業がある。何が違うのか。

できる会社とできない会社

吉村孝司教授 ――同業で同様の規模でも、企業の成績に優劣がはっきり分かれることがあります。この原因とはどこにあるとお考えですか?

たしかに、二つに分かれるケースをよく目にします。世の中にはイノベーションできる企業とそうでない企業があります。技術面でも経営面でも。同じ業種で隣り合って似たもの同士なのに、ある会社は革新的な技術を産み出し、やがて大きな成長を遂げ、もう一方はそれができない。また世の中には不祥事を起こす企業があります。大抵の企業は何かしら問題を起こしているだろうと思うかもしれませんが、実際に起こすのはごく少数の企業です。そして、不祥事を起こす企業は不思議と繰り返し起こします。ほとぼりの冷めた頃に同じようにやってしまう。隣の企業は、普通にやっていても決して不祥事を起こさない。「そんなことするくらいなら、潰れた方がいい」とまで言います。どこが違うのかと、個々の企業を調査した結果、企業遺伝子のようなものがあるのではないかという仮説に至りました。

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