
人生のターニングポイントMBAで気づいた、研究と実務を両立する面白さ
教授陣によるリレーコラム/人生のターニングポイント【30】
MBA(ビジネススクール)に通い始めた時が、私のターニングポイントになりました。
私は元々銀行の企画部署に勤務しており、次にITベンダーのコンサルタントに転職しました。
コンサル在籍中にマーケティング関連知識のさらなる習得のために、筑波大学のMBAに入学したのです。
入ってまず感じたのは自分の世界の狭さでした。さまざまな業界や年代の方がクラスメイトにいて、ビジネスの世界は思っていたより極めて多彩で広いことを実感したのです。
ネットワークに伴って視野も広がり、次第に自分が専門とする業界以外のことにも関心を引かれるようになりました。
仕事に役立てるために入学したMBAですが、アカデミアの魅力に目覚め、今までの仕事に加えて研究者としてのキャリアも追求することを決めたのです。
さらに、国内ではまだ情報が少なかったサービス・マーケティングの最先端の知識を得て、金融機関を顧客とするマーケティングのコンサルティングファームを起業しました。
“2足のわらじ”を続けていくうちに、実務と学術の共創によって成果がスパイラルアップしていくことが実感でき、実務界と学術界のキャリアの両立に面白さを見出すようになったのです。
博士課程の2年目で立教大学のMBAで教えることになると、教育の重要性と醍醐味も感じ始め、それ以来、研究・教育と実務を兼務しています。
社会人の皆さんも、キャリアアップのため、自分自身の成長のために、いろいろな学びを得る機会を持ってみてはいかがでしょうか。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。