
2022.07.06
明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト
歴史に名を残す偉人から、カリスマ性のある著名人、その道を究めた学者まで。明治大学・教授陣に影響を与えた人物を通して、人生やビジネスに新たな視点をお届けします。
数多くの音楽家とその作品から多大な影響を受けていますが、人生の中のいちばんは「音楽」そのものでしょうか。
音楽との出合いは中学生の頃、囲碁棋士を目指して修行しているときでした。
テレビ番組で平和活動を行うジョン・レノンの姿がとてもまぶしく見えて、こんな世界があるんだと感動したのです。
とはいえ、すぐに進路変更したわけではありません。棋士と同じく音楽も、早期教育が必要だと子供心に分かっていました。
転機になったのは、父親の仕事の関係でフランスに渡ったこと。現地の高校に入学した後は、ロックをはじめとする様々な音楽に触れたり、楽器に挑戦したり、次第に夢中になっていきました。
20歳でこの道に進むことを決意してから今に至るまで、音楽はずっと私の心を掴んで離しません。
その魅力のひとつに、繰り返し聞いて楽しめる点が挙げられます。通勤・通学時でも、何かをしながらでも、曲を聞くことが当たり前になり、音楽は私たちの日常生活のどこにでも存在します。
また、複数の楽しみ方ができるのも音楽ならでは。聞く、歌う、演奏する、ライブで音の響きを体感するなど、感情や体に結びつく面もあれば、研究対象としての知的な面もあります。
多岐にわたる芸術や文化の中で最も強い感動を与えてくれたのが、私にとっては音楽でした。スタートが遅く、突出した才能があったわけではありませんが、音楽に携わる時の楽しい気持ちは今も色あせていません。
皆さんも没頭できるものをぜひ見つけてください。楽しくやり続けていると新たな発見もあり、きっと人生も豊かになるはずです。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。