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様々な分野の知見を結集し、課題解決を図ろう

後藤 晶 後藤 晶 明治大学 情報コミュニケーション学部 専任講師

歴史に名を残す偉人から、カリスマ性のある著名人、その道を究めた学者まで。明治大学・教授陣に影響を与えた人物を通して、人生やビジネスに新たな視点をお届けします。

教授陣によるリレーコラム/人生で影響を受けた人物【11】

私は、行動経済学を専門にしていますが、この道に進んだ理由は、学部生の頃に教わったハーバート・サイモンの研究が心に刺さったからです。

サイモンは、ノーベル経済学賞を受賞した経営学者です。行動経済学的には「限定合理性(bounded rationality)」という概念で知られています。

人間はなにか決断するとき、できる限り合理的に決定しようとしますが、情報収集力などの認知能力には限界があるため、限られた合理性しか持ち得ない、という考え方です。

例えば、スーパーでどの商品を買うべきか悩み、決定できないことがあるのも、人間が完全には合理的な決定ができないことを表しています。

この考え方をもとにして、社会の在り方や政策を追究していくのは非常に面白そうだと思ったのです。

また、サイモンは経営学に限らず、政治学や、認知心理学、経営学、組織論、人工知能など、色々な分野に造詣が深かったところにも圧倒されます。

彼のように様々な分野を一人で網羅するのは並大抵のことではありません。

そこで、私の所属する情報コミュニケーション学部では、分野間の繋がりを作り、協働して問題に取り組むことで、新しい知見を生み出そうとしています。

ビジネスの世界でも同じことが言えるのではないでしょうか。幅広い知識の吸収や、業種の垣根を越えた交流を行うことによって、課題解決の一歩に結びつくかもしれません。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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