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“好き”の理由を再認識して、新発見に繋げよう

川上 直人 川上 直人 明治大学 農学部 教授

歴史に名を残す偉人から、カリスマ性のある著名人、その道を究めた学者まで。明治大学・教授陣に影響を与えた人物を通して、人生やビジネスに新たな視点をお届けします。

教授陣によるリレーコラム/人生で影響を受けた人物【32】

生き物に対する見方、考え方という点では、漫画家の手塚治虫さんに少なからず影響を受けているかもしれません。

ただ、子どもの頃はテレビで放映されていた『鉄腕アトム』のアニメをたまに見るくらい、友人宅で漫画を1、2冊読んだことがある程度でした。

ところが、大学生になって『火の鳥』や『ブラックジャック』を改めて手にしてみると、これがとても“深い”。生物の進化や人間の生き方など、様々な観点からとても大切なことを表現していることに気づいたのです。

もちろん、高校や大学で生物学の授業は受けてきました。でも生き物について、命について、本当の意味で学んだのは手塚作品からと言っても過言ではないくらい、たくさんのことを教えてもらいました。

また、星野道夫さんも感銘を受けた人物の一人です。アラスカを拠点に活躍された写真家ですが、彼の写し出す雄大な自然と野生動物、そこで暮らす人々の姿にすごく惹かれたのです。

もう亡くなって随分経ちますが、いま彼の書いた文章を読み返すと、「10年後、この場所はどうなっているのだろう」と、すごく心配している。温暖化といった直接的な表現ではありませんが、仕事柄、地球環境の変化を敏感に感じておられたのでしょうね。

自然があって、動物がいて、人間がいる。その繋がりを感じさせてくれる、彼の作品を見ていると自然との共存こそが、ヒトの生き残っていく道なんだと改めて思います。

皆さんも、もし好きな漫画があるのならもう一度開いてみてはいかがでしょうか。好きな芸術家がいるのなら、その作品をじっくり見直してみるのも良いでしょう。心惹かれた理由を再確認してみるのです。

いまだからこそ、何か新たな発見があったり、かつては感じなかったメッセージを受け取れたりするかもしれませんよ。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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