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「面白い!」を原動力に、自分の道を究めよう

大里 修一 大里 修一 明治大学 農学部 准教授

歴史に名を残す偉人から、カリスマ性のある著名人、その道を究めた学者まで。明治大学・教授陣に影響を与えた人物を通して、人生やビジネスに新たな視点をお届けします。

教授陣によるリレーコラム/人生で影響を受けた人物【7】

私が人生で影響を受けたのは、人ではなく、「ポマト」という、ジャガイモとトマトの細胞を融合した植物です。

中学1年生のとき、参考書の隅っこに載っていたコラムでその存在を知りました。

当時は、バイオテクノロジーブームのはしりで、その基盤技術の1つである細胞融合と、それによって生まれたポマトが紹介されていたのです。

その頃の私は、理科は大好きだったものの、田舎が苦手で、自然や生き物に対してほとんど興味はなかったのですが、ポマトのように色々な細胞を合体させてみたら面白そうだと感じ、中学生ながらも漠然と研究者を志すようになりました。

その願いが叶い、現在は研究者として活動しています。

いまだに細胞融合が好きなのか、耐病性育種の研究でも、植物病原菌の研究でも、不思議とそちらの方向に展開することが多いです。

最初にポマトを知ったときの感動が、色あせていないのかもしれません。ポマトは、人生の道しるべとなりました。

私にとってのポマトのように、読者の皆さんも夢中になれるものがきっとあるはずです。

「面白い!」「やってみたい!」という気持ちは、目標に向かい続ける原動力になると思いますよ。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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