2024.03.21
- 2021年4月1日
- リレーコラム
「面白い!」を原動力に、自分の道を究めよう
大里 修一 明治大学 農学部 准教授歴史に名を残す偉人から、カリスマ性のある著名人、その道を究めた学者まで。明治大学・教授陣に影響を与えた人物を通して、人生やビジネスに新たな視点をお届けします。
教授陣によるリレーコラム/人生で影響を受けた人物【7】
私が人生で影響を受けたのは、人ではなく、「ポマト」という、ジャガイモとトマトの細胞を融合した植物です。
中学1年生のとき、参考書の隅っこに載っていたコラムでその存在を知りました。
当時は、バイオテクノロジーブームのはしりで、その基盤技術の1つである細胞融合と、それによって生まれたポマトが紹介されていたのです。
その頃の私は、理科は大好きだったものの、田舎が苦手で、自然や生き物に対してほとんど興味はなかったのですが、ポマトのように色々な細胞を合体させてみたら面白そうだと感じ、中学生ながらも漠然と研究者を志すようになりました。
その願いが叶い、現在は研究者として活動しています。
いまだに細胞融合が好きなのか、耐病性育種の研究でも、植物病原菌の研究でも、不思議とそちらの方向に展開することが多いです。
最初にポマトを知ったときの感動が、色あせていないのかもしれません。ポマトは、人生の道しるべとなりました。
私にとってのポマトのように、読者の皆さんも夢中になれるものがきっとあるはずです。
「面白い!」「やってみたい!」という気持ちは、目標に向かい続ける原動力になると思いますよ。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。