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売場の陳列や価格を観察し、消費者心理を捉えよう

中嶋 晋作 中嶋 晋作 明治大学 農学部 准教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【65】

私は農業経済学を研究していますが、普段からスーパーなどの小売店の陳列棚をよく見るようにしています。

商品がどのように並べられているのか、どのような価格で売られているのか、消費者の購買行動や消費者心理を考える上で、研究のヒントになるからです。

たとえば、昨今のコロナ禍の状況下では、マスクに注目していました。

店頭でもネットでも品切れという深刻なマスク不足の状態から、コンビニに常時マスクが置かれるような状態になったときに、初めて供給が追いついてきたといえると思います。ドラッグストアとコンビニではマスク不足の解消にラグがありましたが、最近ではもう普通に見かけるようになりましたね。

このように、絶えず世の中の動きに触角を張りながら物を見るというのは、とても大事なことです。

また、商品の並べ方ひとつをとっても、お店では消費者の動線を考慮した配置が行われており、たとえば、農家の方が全然関係のない靴屋の展示方法からヒントを得て、直売所の野菜の並べ方に活かせることもあります。

消費者が選んで物を買う時代では、いくら農家がこだわりをもって育てたおいしい野菜でも、ただ並べておくだけでは売れません。

農家の方も消費者の購買意欲をかき立てる陳列方法を知っていれば、自分たちの仕事に役立てることができると思うのです。

ぜひ皆さん、消費者が購入する現場に行ってみて、そこでどんな陳列や販売の取り組みが行われているのかを見てください。

自分の業種はもちろん、他業種の現場を体感してみることで、新しいアイデアや発想に繋がるヒントが得られると思いますよ。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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