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頭を一度クリアにし、アイデアの創出を促そう

小野 弓絵 小野 弓絵 明治大学 理工学部 教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【69】

私は普段、新聞を読んで興味を抱いた記事や、学生との雑談、研究で使った解析手法、気になった論文・学会発表などを研究ノートに書いたり、資料にまとめて保存しています。

その「まとめ」を一旦出力した後は、細かいことは忘れて、次の新しいことを考えるようにしています。

何かについて出力したということは意外と覚えているもので、再び必要になれば思い出しますし、「他のアイデアと繋げられないか」というときに、記録があると役に立つものです。

私自身、学生時代に書いたノートや数年前に作成した資料を読み返し、昔の自分に感謝することもしばしばあります。

いまの時代は本や報告書などもデジタル化されているので、ただ情報をインプットしただけでは記憶に残らず、入ってきた情報をなんらかの形で一度出力する必要があると思います。

このように、物事を自分の中で咀嚼し、まとめ直すことで、もう一段高いレベルで知識を身に付けることができるようになるのではないでしょうか。

また、論文や研究の計画を立てるときには、下書きをした後に書類と頭を一晩以上寝かせてから改めて考えるようにしています。

脳科学の研究で、睡眠には脳内の情報を整理して再構成する働きがあり、そのことがクリエイティブなアイデアの創出につながるという報告があるからです。

ビジネスパーソンの方も、企画の立案や資料の作成などに煮詰まったときは、少し時間を置いてみてはいかがでしょう。

自分の体の一部から予期しないような発想や戦略が“降ってくる”脳の面白さを、ぜひ体験してみてください。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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