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自分と異なる着眼点にアイデアの種を見出そう

加藤 恵輔  加藤 恵輔  明治大学 理工学部 准教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【56】

私が発想をするときに大切にしていることは、かしこまった話や議論が行われる場から日常会話のシーンに至るまで、あらゆるところにアイデアの種があると考えることです。

特に、自身が専門とするロボット分野以外の人たちと会って話をすることは、視点を拡大するために有効であり、思いもよらない利用法の発想にも繋がると実感しています。

これまでの開発でも「手を使わず装置を動かす方法」や「構造物の検査へのロボットの利用」、「環境情報の探査・獲得にロボットの利用」など、すべて他の分野の方との話し合いから思いつくことができたものです。

もちろん専門家同士で話し合うのも知識を深めるという意味ではとても重要だとは思いますが、異なる分野だからこそ出てくる素朴な疑問のようなものに触発され、面白いものがひらめいたりする経験をこれまで重ねてきました。

異分野の人が抱える専門性を背景にした問題意識を、いかにして自身の分野で解決できるかと考えることは、多くの発見にあふれていて大変興味深いため、今後とも大事にしていくつもりです。

また、若い学生たちから学ぶこともたくさんあります。

学生の発案には不十分な要素がまだまだあったり、調査の結果などで新規性が乏しかったり、研究に対して自信がなさそうだったりしますが、それらには構わず、まず一通り聞いて議論してみます。

さらにその案を深掘りして、できそうな理由を探したり、時には横道にそれるような発想を促したり、ひとひねりさせたりしているうちに、元の案とは異なるものになって、新しい方法が生まれることが多々あったように感じます。

ビジネスの世界でも同様に、専門外の人たちとの積極的な交流や、部下の隠れた可能性を引き出す手助けなどを心がけてみてはいかがでしょうか。

思考の幅が広がるとともに、興味深い着眼点に気づかされることがきっとあるはずです。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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