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日々の生活のなかに発想のヒントを探そう

明治大学 理工学部 准教授 鈴木 秀彦

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【37】

最近のことですが、川沿いを散歩していて感動したことがありました。

鉄道の高架下をくぐったのですが、そのとき、川の表面に当たった太陽の光が橋の天井に反射して揺らめいていたのです。

水の流れはとても穏やかに見えるのに、映った像はぐちゃぐちゃと揺らいでいたのが印象的でした。

私たちが研究している超高層大気では、大気が透明なので何が起こっているかなかなか見えづらいのですが、たまにある雲を通して見ると、ものすごくその状態は乱れています。

その激しさは航空機が山越えの気流でもみくちゃになり、空中分解して事故に至ることもあるぐらいです。

このような大気の乱れを散歩中の川の水で感じたことが私にとって発見でした。

よく研究者の同僚と「僕らってオンもオフもないよね」と話したりするのですが、いつも“これは仕事”“これは遊び”という境目のないまま、研究について考えている気がします。

散歩をして雲の流れや川の流れを観察したり、夜は星のまたたきを観察して大気のゆらぎを感じたり。

日々の天気を決める大気の流れも、身近な流れも運動の原理は同じなので、気象環境を決める大規模な現象のヒントが身近にないかどうか常に探しています。

ビジネスの現場でも、生活のなかのふとしたところからアイデアに繋がることがあるのではないでしょうか。

自分の考えていることと日常が結びついたときはうれしいものなので、日頃から観察の目を持ち、ぜひそういった瞬間を実感していただきたいと思います。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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