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メモをまとめ直す作業を通じて思考を深めていこう

青木 克生 青木 克生 明治大学 経営学部 教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【12】

私の専攻は経営管理論ですが、研究のアイデアの源となるのが実態調査です。

これまで多くの研究者と共同で調査を展開してきましたが、忙しさにかまけて「インタビュー」や「現場観察」をノートテイキングのみで済ませている人がほとんどでした。その人たちは現場で乱雑に書いたノートをどのようにして後の研究に生かしているのか大いなる疑問です。

私自身はインタビューした内容は録音し、必ずトランスクリプト(筆記録)を作成します。現場観察のノートも必ずデータ化してワードでまとめます。

トランスクリプトを作成していると、自分がいかに大事なポイントをインタビューの最中に聞き落としていたのかということを実感できます。また自分の知らなかった概念や単語に遭遇することもあります。

今はインターネットサーチが発達しているので、大抵のことは検索すれば判明します。しかしどうしても分からない場合は、情報提供者の方に直接質問をします。

これは自分が無知であることをさらけ出すことになりますが、自分が無知であることを認めることこそが最も重要な点であり、その瞬間により学習が深まるのではないでしょうか。

インタビューのトランスクリプト化や現場ノートのデータ化をしない人は、このような大事な瞬間を逃していることを認識すべきだと思います。

ビジネスパーソンの方も、上司から仕事の指示を受けるときや会議に参加する際など、メモを取る機会はあるでしょう。

たとえ忙しくても、どこかの時点で学んできたことを繋ぎ合わせて図にしてみたり、データ化して格言集を作ってみたり、自分で考える題材にしてみてはいかがでしょう。聞きっぱなしのままでは勿体ありません。

こうしたことを常日頃から心がけていれば、自然とアイデアなども出てきやすくなるはずです。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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