2024.03.21
- 2018年6月28日
- リレーコラム
頭はクールに、心は熱く、突き進もう
荒川 薫 明治大学 総合数理学部 教授めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。
さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。
教授陣によるリレーコラム/私が考える「次世代リーダーに必要な力」【36】
私が大切だと思うのは、冷静に分析する力と熱く推進する力です。カーッと熱くなってどんどん進むのもいいですが、ちょっと立ち止まり、現実はどうなっているかと冷静に分析することも必要です。これからの時代、情報を制するものが世の中を制しますから、何事も正確に分析して論理的に説明できるということが重要です。
ただ、そればかりだと世の中がガラッと変化したときに対応できなかったり、何か強く言わないといけないときにも言い出せないような組織運営に陥ります。理性的な判断に加えて、やるべきことは強く推し進めるという熱意も欠かせません。また、リーダーは周りの人に相談し、意見を聞くことも重要だと思います。
総合数理学部では数学やコンピューターを使う理性的な教育と、1年生の時から自分でアイデアを出し、プログラムを作って大勢の前で発表するアクティブラーニングという授業を行うことで、これら2つの要素を育んでいます。社会人であれば、仕事をする際にはデータを冷静に分析し、社内・社外のプレゼンで情熱を伝え、行動力で示していく。次世代のリーダーにはこうした力が問われているのではないでしょうか。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。