明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト

一見すると分けられないものを、分けてみよう

明治大学 文学部長 教授 合田 正人

めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。
さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。

教授陣によるリレーコラム/私が考える「次世代リーダーに必要な力」【24】

まず何よりも、集団におけるリーダーとは何かということを考えてくれる人。集団というのはリーダーがいるものだ、リーダーシップを発揮するものだ、という認識もありますが、集団のあり方自体を新しく見直し、リーダーが必要なのかどうかを考える人がいて欲しいと思います。

形を変えられる人も大事です。たとえば「出会いが大切です」と言っているだけでなく、実際に廊下のデザインを変えてみましょう。すると普段とは違う人と出会う可能性が高まります。テーブルのどこに誰が座るのか、配置や会議の仕方などについて変えていく提案のできる人が、これから求められていると思います。おそらく優良な企業はこうしたことを実行しているのではないでしょうか。

さらに重要なのが、分散できないものを分散できる人。いま考えるべき最も大きな問題は“シェア”です。ゴミや核廃棄物など負の価値をどう分担するのか。権力や家族、幸福など、一見すると分けられないものを無理してでも分けてみる。その結果として何が起きるのか。セットだと思っていたものをバラバラにしてみたり、これまでひとりの顧客が所有していたものを複数の人が共有することをイメージして販売したり。リーダーとそれに従う人という分け方についても、建物の間仕切りについても、資源や老いた人などについても、誰がどれだけ分割共有していくのか。すべての問題の解決法がそこにあります。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

  • Facebook
  • Twitter
  • Google+
  • Hatena

連載コラムの関連記事

生物の仕組みを、自分ゴト化して考えてみよう

2019.7.11

生物の仕組みを、自分ゴト化して考えてみよう

  • 明治大学 農学部 専任講師
  • 島田 友裕
#4 自己組織化を会社組織に応用できる?

2019.7.5

#4 自己組織化を会社組織に応用できる?

  • 明治大学 研究・知財戦略機構 特任教授
  • 山口 智彦
わかった気にならず、自分の頭でとことん考えよう

2019.7.4

わかった気にならず、自分の頭でとことん考えよう

  • 明治大学 農学部 准教授
  • 石丸 喜朗
#3 自己組織化は経済に応用できる?

2019.7.2

#3 自己組織化は経済に応用できる?

  • 明治大学 研究・知財戦略機構 特任教授
  • 山口 智彦
#2 自己組織化は数式化できるの?

2019.6.28

#2 自己組織化は数式化できるの?

  • 明治大学 研究・知財戦略機構 特任教授
  • 山口 智彦

Meiji.netとは

新聞広告連動企画

新着記事

2019.07.17

フランス人はなぜデモを続けるのか

2019.07.10

男か女かハッキリしたがる/させたがる不思議

2019.07.03

遺伝子組み換えが怖いのは、目先の利益で行っていること

2019.06.26

人から、メタボやアレルギー性疾患がなくなる!?

2019.06.19

社会凝集力は偏見も生む。自分をもっと自由に解放してみよう!!

人気記事ランキング

1

2019.07.10

男か女かハッキリしたがる/させたがる不思議

2

2014.09.01

緊急提言、人口減少社会に歯止めをかける ―方策は少子化対策、社会…

3

2018.05.23

衰える結婚、止まらぬ無子化 ――このままでは日本の未来が失われる

4

2019.04.24

子どもに会うための共同親権制度では本末転倒

5

2019.07.17

フランス人はなぜデモを続けるのか

Meiji.net注目キーワード

【注目!】連載コラム