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一見すると分けられないものを、分けてみよう

合田 正人 合田 正人 明治大学 文学部長 教授

めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。
さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。

教授陣によるリレーコラム/私が考える「次世代リーダーに必要な力」【24】

まず何よりも、集団におけるリーダーとは何かということを考えてくれる人。集団というのはリーダーがいるものだ、リーダーシップを発揮するものだ、という認識もありますが、集団のあり方自体を新しく見直し、リーダーが必要なのかどうかを考える人がいて欲しいと思います。

形を変えられる人も大事です。たとえば「出会いが大切です」と言っているだけでなく、実際に廊下のデザインを変えてみましょう。すると普段とは違う人と出会う可能性が高まります。テーブルのどこに誰が座るのか、配置や会議の仕方などについて変えていく提案のできる人が、これから求められていると思います。おそらく優良な企業はこうしたことを実行しているのではないでしょうか。

さらに重要なのが、分散できないものを分散できる人。いま考えるべき最も大きな問題は“シェア”です。ゴミや核廃棄物など負の価値をどう分担するのか。権力や家族、幸福など、一見すると分けられないものを無理してでも分けてみる。その結果として何が起きるのか。セットだと思っていたものをバラバラにしてみたり、これまでひとりの顧客が所有していたものを複数の人が共有することをイメージして販売したり。リーダーとそれに従う人という分け方についても、建物の間仕切りについても、資源や老いた人などについても、誰がどれだけ分割共有していくのか。すべての問題の解決法がそこにあります。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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