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私が考える「次世代リーダーに必要な力」【9】

蟹瀬 誠一 蟹瀬 誠一 明治大学 名誉教授(元国際日本学部教授)

めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。
さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。

既成概念に捉われず、信念を持って決断せよ

『人間には、3種類の人しかいない──物事を起こす者、起こるのを眺める者、そして「何が起こったのか」ときく者』。これは、アメリカのジャーナリストで有名コラムニストのアン・ランダースの言葉です。この中でリーダーとなるのは1番目の人ですが、日本のメディアはセンセーショナルであったり表象的であることが多いため、日本国民は3番目の人になりがちです。情報があふれている時代だからこそ、自分で情報を見極め、判断する力が必要となります。

また最近、経営者の前で話をする機会が多いのですが、そのときに「ありえない決断をしてください」と伝えています。例えば、パナソニック創業者の松下幸之助氏は、不況下でもリストラをせず社員を守り、会社を飛躍させました。アサヒビール元社長の樋口廣太郎氏もまたしかり。役員会で自分以外の役員が全員反対する中、スーパードライの発売を決定し、大ヒットに導きました。経営者やリーダーは、周りの人が反対したとしても、正しいと思えばやり抜く勇気を持っています。

これからのリーダーは、既存の見えないガラスの中で物を考えるのではなく、それを破った決断をできる人だと思います。もちろん失敗もあるでしょう。支えになるのは信念です。全員が反対しているときに、ありえない決断をする。それを意識できるかできないかで変わってくるのです。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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