
2022.07.06
明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト
めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。
さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。
私は本学で野菜の新たな栽培法の研究開発などを進めていますが、野菜を例にとってみても、年々ニーズは多様化し、さまざまな角度から研究に取り組む必要がでてきています。作物は環境によって栽培方法が大きく変わるため、栽培者はあらゆる環境条件の変化に対応できなくてはなりません。
このことは一般のビジネスマンにも当てはまることです。与えられた仕事をこなすだけではなく、いろいろなものにアンテナを張り、興味を広く持ってみる。また、的確に物事を判断し、問題点をしっかり認識する能力を育むようにする。いざ自分の仕事に問題が生じたとき、これまで培った知識を活かして解決に繋がることもあります。
そのためには、常日頃からいろいろな経験を積み重ねることです。実際の現場にできるだけ出向き、自らが問題点を抽出・把握し、解決する能力を身につけていく。これが、次世代のリーダーとして将来、必要な力になるものと考えています。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。