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実際に歩いて見て回り、心に響くものを見つけること

家を買うにしろ、借りるにするにしろ、まず、良い家を見つけることが必要です。最近は、ネットで豊富な物件情報が得られるようになっていますが、家の目利き力を高めるには、見て歩くことが重要です。そのとき、いくつかのテクニックがあります。例えば、家を見に行くときはビー玉を持っていくこと。転がすと、家の傾きがわかることがあります。また、前にもお話ししましたが、舞い上がったり、焦ったりしないこと。1回見ただけで決めてしまうのは危険です。朝、見に行ったら、今度は昼、さらに夜に見に行ってみましょう。時間帯によって家は違って見えるものです。また、晴れの日に行ったら雨の日にも行ってみましょう。意外な発見があるかもしれません。もうひとつ、家の顔は正面ばかりではありません。横もあるし、後ろもあります。横や後ろがお粗末だったり、手を抜いている家は、建築者の力量を疑うことができます。

さらに、家にはお金で買えない価値があります。ひとつは、みどり価値。長く建っている家では、植栽が育ち、きれいに手入れされているものがあります。前に住んでいた人に愛され、快適な環境に手入れされているのです。また、コミュニティ価値。その地域にはどういうコミュニティがあり、どうコミットするのかによって、生活の質が変ります。子育て世代の人なら、学校価値も重要です。家は単なる箱ではありません。周囲や地域の環境があって、住む快適さも質も変ります。家を見に行ったら、建物ばかりに注意するのではなく、周囲を見回したり、その地域を見て歩くことも重要です。情報だけに頼るのではなく、足で歩き、実際に見て、心に響くものを見つけましょう。家の目利き力はこうした積み重ねで培われます。

また、設計士に頼んで新築する場合は、自分の価値観やフィーリングに合う人を選ぶことが大切です。建てたい家のイメージが伝わりやすくなり、思っていた以上の家も期待できます。そのような設計士を見つけるには、やはり、その人が建てた家を見て歩くことが重要です。その家に惹かれるときは、設計士とフィーリングも合うと思います。

次回は、日本の家についてお話しします。

#1 持ち家と借家、どちらが良い?
#2 いまは、家を買うリスクが大きい?
#3 持ち家はライフスタイルに応じた選択肢ができない?
#4 良い家を見つける良い方法は?
#5 日本の家って循環できるの?

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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