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先人の自伝から人生の道しるべを手に入れよう

明治大学 理工学部 専任講師 石田 祥子

ときに人生の指針となり、仕事のヒントとなり、コミュニケーションツールの一助となる「読書」。幅広い読書遍歴を誇る明治大学の教授陣が、これからの社会を担うビジネスパーソンに向けて選りすぐりの一冊をご紹介。

教授陣によるリレーコラム/40歳までに読んでおきたい本【6】

長尾真『情報を読む力、学問する心』(ミネルヴァ書房・2010年)

本書は元京都大学総長であり情報工学者として有名な長尾真氏が出された自伝ということで、仕事柄たまたま手にとったものです。思い返してみるとあのときにこういう本を読んでおけばよかったというのはあるかもしれませんが、私自身は本の選択に年齢制限があるとは考えていません。その時々に自分が必要とする本を選択すればよいと思いますし、そのほうが心にすんなりと入ってきて記憶に残ります。

私の場合ですと、日々の仕事をしていくなかで落ち込んでしまったときやキャリアパスについて悩んだときには、先人の研究者が書いた本や自伝を読みました。伝記を書くような先人と自分を比べるのは大変おこがましいですが、研究者としての信条や研究への姿勢、人間関係など、同じような考えを見つけると嬉しく、これからどのような選択をし、どのような人生を歩むかを自分自身に当てはめて考えたのを思い出します。

本書は研究者の立場からお薦めしましたが、違う分野の仕事をしている方でしたら、ビジネス界の成功者の伝記から触発されることもあるかもしれません。ハウツー本と違い、本自体に解決策は書いてありませんが、読み手側の置かれている状況や立場によってさまざまなヒントが得られるのではないでしょうか。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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