
2023.03.23
明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト
めまぐるしく変化する世界情勢において、企業や組織が生き残っていくために、どんな人材が求められているのか。
さまざまな分野に精通した明治大学の教授陣が考える、これからの日本を担うリーダーに必要な力とは。
最近の若い世代には、いろいろな人と協力してまとめられるような能力を身につけたい、と考えている人が多いようです。それはもちろん結構なことなのですが、そのためにはまず、自分自身が人を惹きつけられるような能力を持たないと難しいと思います。どんなことでもいいから、自分の武器となるコア能力をひとつ持つべきです。
また、人をまとめていくには広い見識も必要です。複雑に物事が絡み合う現代社会では、ひとりで解決できる問題が少なくなってきています。世界情勢や最新のテクノロジーの水準、一般教養などの知識を培い、多様な人材を束ねてみんなで問題解決にあたっていく。次世代のリーダーとはそういう姿なのではないでしょうか。
さらに、チャンスのときにはリスクを負う能力と度胸も大切です。若い人たちは、少しでも危険を感じるとリスクを回避してしまいがちですが、そこをあえて「自分がやります」と挑戦するような人が増えて欲しいと思います。もちろん、リスクの中には取るべきリスクと取ってはいけないリスクがあります。そこをきちんと見極めながら、勝算があるときにはリスクを負えるような度胸を身につけていきましょう。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。