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家には、住むという側面と資産形成の側面がある

人が生きていくために必要なものは「衣食住」といわれるように、家は絶対に必要なものです。現代では、家は買ってローンの支払いをするにせよ、借りて家賃を払うにせよ、お金をかけて確保していかざるを得ないのです。そういった意味では、家賃は住の使用料ということで、わかりやすいと思います。一方、家を買うということは、資産形成という側面があります。持ち家は住の確保であるとともに、不動産に投資する、不動産を使って資産を形成するということです。多くの人が、将来に備えて貯金をしたり、あるいは、株などに投資して資産形成を図りますが、借家住まいの人は家賃を払いながら、また別の予算で資産形成をしなくてはなりません。ところが、家を買った人は、ローンを払うことで、自分が住んでいる家が資産形成のひとつの手段となるわけです。そういった意味では、家を買う方にメリットがあるといえます。

もちろん、家を買えば必ず資産形成ができるとか、借家住まいにはメリットがまったくないというわけではありません。例えば、バブル期に家を買った人は、土地も建物も高額で、長期ローンで収入の多くを支払いに充てることになったのに、いまは土地価格が下落し、買ったときの半分とか1/3になっているケースもあります。これでは資産形成どころではありません。さらに、通常、買った土地や建物が担保となってローンが組まれますが、ローンが返済できずに破綻し、担保の土地や建物を奪われ、それでもローンが完済できず、家がなくなったのにローンだけがどこまでもついてくる、という悲惨なケースもあります。

では、どうすれば失敗せずに家を買ったり、上手に家を探せるのか、お話ししていこうと思います。

次回は、上手な家の買い方についてお話しします。

#1 持ち家と借家、どちらが良い?
#2 いまは、家を買うリスクが大きい?
#3 持ち家はライフスタイルに応じた選択肢ができない?
#4 良い家を見つける良い方法は?
#5 日本の家って循環できるの?

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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