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自殺未遂者の再度の自殺を防ぐ有効な支援プログラムがある

川島 義高 川島 義高 明治大学 文学部 准教授

「Working Together to Prevent Suicide」
自殺を予防するためにみんなで協力し合おう

「Working Together to Prevent Suicide」
これまでは毎年違ったテーマでしたが「Working Together to Prevent Suicide」は2018年から3年間継続して掲げられます。
出典:International Association for Suicide Prevention (IASP)ホームページ

 自殺を減らしていくためには、自殺リスクの高い人に対するサポートに加えて、社会的環境を変えていくことも必要です。

 例えば、自殺の要因になることもあるパワハラやいじめなどは、みんなで防いでいかなければなりません。

 また、自殺に追い込まれる人を弱い人、普通ではない人と見なすような偏見や圧力も、自殺リスクの高い人やそのご家族などをサポートしていく妨げになります。

 日頃から、家族や友人、職場の仲間など周囲の人たちとコミュニケーションを図ることを心掛け、自分が孤立しないこと、そして人を孤立させないことが大切です。また、いつもと様子が違うと感じられたら、「どうしたの」と声をかけ、話を聴いてほしいと思います。

 この「どうしたの、大丈夫?」や「なにかあったの?」といった最初の声かけがとても大事なのです。

 今、国際自殺予防学会が掲げているテーマは「Working Together to Prevent Suicide」で、翻訳版は「手を取り合い 共に働き 共に自殺予防」とされています。これは、自殺を予防するためにみんなで協力し合おう、ということです。

 社会から自殺をなくしていくことは、専門家だけでできることではありません。みんなで協力し合うことが大切なのです。

 そのためには、周囲に無関心であったり、知ろうとしないことを変えていくことが必要だと思います。

>>英語版はこちら(English)

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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