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暴走するのは核を保有した北朝鮮か? トランプか?

蟹瀬 誠一 蟹瀬 誠一 明治大学 名誉教授(元国際日本学部教授)

「野蛮な時代」からの変化は、やはりアメリカが握っている

 このような世界の政治状況を、フランスの政治学者のテレーズ・デルペシュは、「野蛮の時代」と言っています。各国が自国の利益優先に走っているということです。そもそも、世界はアナーキーなものです。統一した世界政府もなければ、統一したルールもありません。そういう無秩序に秩序を創ろうというのが、冷戦後のNew World Orderだったわけです。そこにトランプ政権が自国主義を打ち出したことで、再び世界は「新社会無秩序」の状況に陥ろうとしています。しかし、一方で歴史学者のアーサー・シュレジュニア・ジュニアは30年周期説を唱えていて、アメリカが保守的になったりリベラルな傾向になるのは、30年のリズムがあるというのです。現実に当てはめると、冷戦後の国際協調の20年と、トランプ政権のような自国主義が10年続くことになりますが、近年はITの進歩などにともなって、その周期が短くなっているとも言っています。来年、アメリカでは中間選挙があります。その結果によっては、早い時期にアメリカの政治の方向は変わるかもしれません。その影響は国際社会に及んでいくはずです。

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