明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト

暴走するのは核を保有した北朝鮮か? トランプか?

明治大学 国際日本学部 教授 蟹瀬 誠一

「野蛮な時代」からの変化は、やはりアメリカが握っている

 このような世界の政治状況を、フランスの政治学者のテレーズ・デルペシュは、「野蛮の時代」と言っています。各国が自国の利益優先に走っているということです。そもそも、世界はアナーキーなものです。統一した世界政府もなければ、統一したルールもありません。そういう無秩序に秩序を創ろうというのが、冷戦後のNew World Orderだったわけです。そこにトランプ政権が自国主義を打ち出したことで、再び世界は「新社会無秩序」の状況に陥ろうとしています。しかし、一方で歴史学者のアーサー・シュレジュニア・ジュニアは30年周期説を唱えていて、アメリカが保守的になったりリベラルな傾向になるのは、30年のリズムがあるというのです。現実に当てはめると、冷戦後の国際協調の20年と、トランプ政権のような自国主義が10年続くことになりますが、近年はITの進歩などにともなって、その周期が短くなっているとも言っています。来年、アメリカでは中間選挙があります。その結果によっては、早い時期にアメリカの政治の方向は変わるかもしれません。その影響は国際社会に及んでいくはずです。

国際の関連記事

移民を引き寄せるアメリカの魅力が、日本にはあるか

2020.6.3

移民を引き寄せるアメリカの魅力が、日本にはあるか

  • 明治大学 政治経済学部 専任講師
  • 下斗米 秀之
歴史を紐解くと見えてくる、台湾の親日の複雑な思い

2020.4.1

歴史を紐解くと見えてくる、台湾の親日の複雑な思い

  • 明治大学 理工学部 教授
  • 林 ひふみ
日本企業のアジア進出は、日本人のあり方を見直すきっかけになる

2019.9.11

日本企業のアジア進出は、日本人のあり方を見直すきっかけになる

  • 明治大学 専門職大学院 グローバル・ビジネス研究科 准教授
  • 藤岡 資正

Meiji.netとは

Meiji.net英語版

特別授業

新着記事

2020.07.08

ブランド価値の向上が日本企業の課題

2020.07.01

「経営を見える化」する力が「ビジネス」を変える

2020.06.24

子どもの権利を見落とす/教師の権利も見落とされる「ブラック」な学校

2020.06.17

インテリジェンス研究:安全と権利自由の「両立」をいかにして実現するか

2020.06.10

書店が本の価格を決めたら、本はもっと売れる!?

人気記事ランキング

1

2017.10.04

精神鑑定は犯人救済のために行うのではない

2

2020.04.01

歴史を紐解くと見えてくる、台湾の親日の複雑な思い

3

2020.07.08

ブランド価値の向上が日本企業の課題

4

2017.10.18

ゲーテッド・コミュニティの実態に迫り、その“可能性”を探る

5

2017.06.14

現代の経済学では説明できない!? 縄文時代の持続可能性社会

Meiji.net注目キーワード

【注目!】連載コラム