グローバル人材を育む柔軟な「時間割・学期制」
このほど明治大学は、文部科学省のスーパーグローバル大学等事業である「スーパーグローバル大学創成支援(グローバル化牽引型)」に選定されました。その土台となる「総合的教育改革」は、今回の支援事業以前から検討をしているものです。具体的には、1モジュール50分×2=100分の授業時間割に改編します。また、半期14週間の2学期制を基本に、7週ごとに分割した4学期制も可能となる学事暦を構築します。こうした柔軟な時間割、学期制を活用することで、留学などの自由に使える時間「アクティブ・ターム」が生まれます。学生はこの時間を活用して、短期的に海外を訪れることも可能であり、また異文化やグローバルをキーワードにした活動など、主体的な学びに取り組むことができるようになります。
この柔軟な「時間割」は2年間かけて独自に練り上げてきたものです。このような改革は、明治大学の風土を端的に表しています。「権利自由」「独立自治」を建学の精神とする明治大学は、物事を学長のトップダウンで決めるのではなく、教員の合意形成を重視するやり方で決定します。したがって学長としての私自身のリーダーシップも、強力な牽引型ではなく、方向性を示した上で、教員それぞれの意思を尊重し、指揮者のように全体をまとめていくスタイルを取っています。明治大学が育成するグローバル人材も、多様な価値観の中で、個を尊重しながらも解決策を導くことができる力を持った人材の育成を目指しています。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。