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現代就職の問題を斬る ―一元的な価値観にとらわれている学生と企業への提言―

明治大学 法学部 教授 明治大学サービス創新研究所 所長 阪井 和男

人が育つための環境づくりに挑戦しよう

阪井和男教授 ――最後に、就職活動を控えた学生と企業に対して、メッセージをお願いします。

学生には、自分のことは自分で決めるという、当たり前のことをしてほしいと思います。会社に入るときにこれまでの学生生活とは劇的に状況が変わるでしょうし、会社に入ってからも状況は刻々と変わっていくでしょう。状況が変わるたびに、新たな能力が求められ、チャレンジをする必要があります。極めて流動的な状況の中を歩んでいくために、学生は、自分自身が主人公であるという視点を持っていなくてはなりません。
一方、多くの企業は人材育成を意識していますが、これは人が育っていないことの裏返しです。企業のイノベーションが上手くいかない場合、1つの仮説を正しいと想定し、「課題を遂行せよ」「後戻りをするな」「成果に行き着かないのは、お前の能力がないからだ」というやり方をしている場合が多いようです。そういった間違いに陥らないためにも、会社には、全員が右を向いたときに左を向き、「なぜ」を発するような、はねっかえりや変わり者が必要です。
私は、人が育たない会社に未来はないと考えています。状況が変わる中、企業も学生も変革への挑戦を続けなくてはならないのです。

――本日はありがとうございました。

※掲載内容は2014年12月時点の情報です。
>>英語版はこちら(English)

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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