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経験と経験を組み合わせ、突破口を見出そう

堀田 秀吾 堀田 秀吾 明治大学 法学部 教授

歴史に名を残す偉人から、カリスマ性のある著名人、その道を究めた学者まで。明治大学・教授陣に影響を与えた人物を通して、人生やビジネスに新たな視点をお届けします。

教授陣によるリレーコラム/人生で影響を受けた人物【91】

中学時代の恩師、澤田忠義先生が常に人生の目標です。常に正直で、何が正しいことなのか。言葉ではなく行動で示してくださる先生に憧れて、教員という職業を選択しました。

子どもながらに「ああ、こういう大人になりたいな」って思ったものです。怒ると本当に怖かったのですが、我々生徒が少々無茶をしても、やってみなさい、と笑って見守ってくださいました。

それから、両親の影響も大きいですね。私が興味を持ったことは、いつでも全力で応援してくれました。おかげで9歳の頃に始めたギターは、プロになる一歩手前までいきました。

音楽も含めたクリエイティブな作業って、実はゼロから何かを創り出すという事はほとんど無くて、色々な知識や経験をつなぎ合わせて、新しいものを生み出すことが多いのです。

これとこれを掛け合せたら面白いだろうな、という発想です。いろいろ試すことで、様々な表現に到達するのです。これはまったく学問も同じなのです。

もちろん、研究者にとっては一つの分野を突き詰めて究めるというのも大切なことではありますが、他の分野にまで目配りしたからこそ生まれたイノベーションもたくさんありますよね。

電話と手紙を組み合わせてFAXが生まれたり、小型化してきたコンピューターと携帯電話を合わせてスマートフォンが生まれたり。

ですから私も、心理学や脳科学、社会学などを採り入れた、特定の分野に縛られない分析方法で「法」という文脈における言語現象を中心に研究してきました。

皆さん、“道草”された経験はおありでしょう。学校からの帰り道、高い所に登ってみたり、昆虫をじっと観察してみたり、棒で草花をつついてみたり。

実は、こういうことがすごく大切なんじゃないでしょうか。一見、余計なことにこそ新しい何かが生まれる素地がある。

ふとした時にあの経験と、この経験が繋がって、ブレイクスルーするということもあると思うのです。

人生は一度しかありません。やらずに後悔するより、やって後悔した方が良いじゃないですか。どんなことにも大らかな気持ちで挑戦する。たとえ失敗してもその経験が、別の経験と組み合わされば、きっと大きな力になるのですから。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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