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情報を集める前に、まず自分の中で仮説を立てよう

福田 康典 福田 康典 明治大学 商学部 教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【78】

私の専門はマーケティングリサーチで、「なにかを知ろうとする行為」それ自体を、研究の対象としています。

その研究の中で改めて感じるのは、「仮説思考」の重要さです。

仮説思考とは、その名の通り、常に仮説を立て、その検証を行うサイクルを繰り返すなかで、より深い思考にたどり着こうする思考法です。

仮説思考は、自分が立てた仮説に基づくものなので、客観性に欠けているのではと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、人は一般に、一切のものの見方を放棄した無の状態で何かを思考することはできません。

何かを考えるときには、常に特定のものの見方に準拠しながら、何が重要で、何がとるに足らないものであるのかを判断せざるを得ないのです。

どうせ何らかの見方に縛られるのであれば、いま自分が持っているものの見方を現時点で最良のものの見方とみなし、それを多面的な検証の中でより良いものに作り替えていった方が得策です。

仮説を事前に頭に浮かべ、それを検証するために何が知りたいのかをあらかじめ定めたうえで、情報を集める。

そして集めた情報に真摯に向き合い、自分の仮説に固執せず、認識を一歩ずつ深めていく。

情報があふれているいまの時代、あてどなく無垢な真実を探し求めるだけでは、情報の波間にただただ漂うだけになってしまいます。

仮説という“海図”と、情報による検証という“羅針盤”を持って情報の大海原に挑んでみてはどうでしょうか。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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