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心にゆとりを持ち、日常の中での発見に繋げよう

藤本 穣彦 藤本 穣彦 明治大学 政治経済学部 准教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【73】

私は普段から、街や人をよく観察しながら歩くのを習慣にしています。

時間帯や曜日を変えて同じ場所に行ってみたり、立ち止まって眺めてみたり。

その場に長時間居続けるのは難しいので、気になった風景を写真にとり、見たものや聞こえてきた音、ざわつきやなつかしさをメモし、Instagramにアップしています。

そうするうちに、朝と夕方では、人々の疲れ具合や緊張感、心のにぎやかさが違う、光の当たり方で見える風景が違うなど、色々な様子が見てとれるようになり、その人たちの暮らしぶりや街の風景を想像できるようになります。

それがアイデアの源になっています。

ゼミの学生にも日々フィールドワークに取り組んでもらっていますが、感性を磨くためにはこうした「観察」のセンス(=日常の中で発見すること)が大切だと感じています。

社会人の方も、日々の暮らしの中で人々の様子や街の変化に目を向けるようにしてはいかがでしょう。

その際大切にしているのが、生活の〈リズム〉に変化をつけることです。

余裕がないと何かを発見することもできないので、たまには休んでみたり、意識的にゆとりを作って、自分を見つめ直すことも必要だと思っています。リズムを変えるというセンスです。

たいていの問題は、本来あるべき姿と今の状況とのギャップ(あいだ)にあります。それに気が付けば、そのあいだを埋めたり、理想に向かって自分を変えていくこともできます。

社会人の方が描くキャリアデザインも、私がやっている農村の未来をデザインする活動も、理想をイメージしてそのあいだの埋め方をデザインするという意味では、根本が同じなのかもしれません。

日頃から観察する意識を高め、リズムを変えることで、新しい発見があると思います。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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