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主流とは違うアプローチでオンリーワンを目指そう

明治大学 農学部 教授 大鐘 潤

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【44】

私の研究は、生物の細胞核の中にあり、DNAの塩基配列情報として書き込まれた遺伝子の使われ方という、かなり基礎的で地味なものです。

本学の多くの理系研究室と同様、研究室の教員は私一人で、修士課程の大学院生と学部3・4年生が研究の主力を担っています。

そのため、専門分野の研究者のだれもが重要だと認識している最先端のテーマに真正面から取り組んでも、競争のスタートラインにすら立てないのが現実です。

絶対に売れることがわかっている商品の開発で中小企業が大企業に敵わないような感じといえばおわかりでしょうか。

こうしたことから、私の研究室では多くの人が目指す王道のテーマではなく、通説となっていながら直接証明されていないことや間違っていると思われていることについて、自分自身のこれまでの研究の積み重ねから「こうではないか」という作業仮説を絶えず考え続けるようにしています。

この仮説の証明は、「ナンバーワン」ではなく競争相手のいない「オンリーワン」を、じっくりと信念を持ちつつ目指すことに繋がり、マンパワーと予算の不利を時間や労力などの手間をかけることで補うことができます。

ただし、オンリーワンでも誰にも注目されないことだと意味がありません。大事なことだけれども単に広く認識されていないことを自分だけが研究するというのが肝心なのです。

ビジネスの世界でも、ときには主流から外れた、新しいタイプの商品がヒットすることがあります。

ビジネスパーソンの方は、「これが常識」と思われていることについて、一度疑ってみたり、違う分野からの視点で考えてみてはいかがでしょうか。

独自性の高いオンリーワンへの取り組みが、案外ナンバーワンへの近道になるかもしれませんよ。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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