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わかった気にならず、自分の頭でとことん考えよう

石丸 喜朗 石丸 喜朗 明治大学 農学部 教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【3】

私は普段、研究や執筆のときに、中途半端にやめないで徹底的に考え尽くす、ということを心がけています。

現代社会は情報にあふれているため、本質が見えていなくても、なんとなく全体を理解できたような気になりがちです。ただ実際は、わからないことは山のようにあります。

自分の中で何がわかっていないかを見つけること、「なぜ?」と考えることが大切なのです。その疑問に発想のヒントが隠されているのではないでしょうか。

また、このほかにも、「様々な分野の本を読む」「夜寝ているときに何か思いついたら、すぐにメモをとる」「運動をして、頭をスッキリさせる」「風呂(できれば温泉)に入りながらボーッと考える」「自然を感じながら散歩をする」ということを実践しています。

古代ギリシアの数学者・アルキメデスのように、風呂に入っていて浮力の原理を思いつくなど、些細な発見が研究に結びつくこともあるのです。

ビジネスパーソンの方にも応用できる方法だと思いますので、ぜひ一度お試しになってはいかがでしょうか。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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