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煮詰まったときこそ芸術に触れ、固定観念を破ろう

早川 佐知子 早川 佐知子 明治大学 経営学部 准教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【26】

私は創造力を発揮できるように、いつも感性に良い刺激を与えることを大切にしています。なかでもアイデアを得るのに大切だと思うのが美術館へ行くことです。

芸術というのは作者それぞれの人生や経験など、バラバラになっていたものを統合させてひとつの作品になっています。

それを私たちが鑑賞するということは、制作の過程に同化することであり、私たちの頭の中でバラバラになっていたものも、それを見ることで統合されるのだと、アメリカの哲学者ジョン・デューイは言っています。

確かに、頭の中がグチャグチャのときに美術館に行くと、数字や脳科学では説明できない働きによって、思考がまとまっていくような気がします。また、芸術家の友人と会話をしていると、関係ないはずの仕事のアイデアがふと浮かぶこともあります。

このように芸術には先入観を取り除き、固定観念を破る作用があるようです。長く同じ仕事をしていると思考回路が固まり、行き詰ってしまいがちですが、芸術に触れることで、新しい見方や考え方をどんどん生み出していけるように思います。

美術館もお薦めですが、大きな本屋さんを片っ端から周るのも良いでしょう。色々な世界が頭の中に入ってきて、自分が持っていたものと組み合わさり、イノベーションが起きるはずです。

ビジネスパーソンの方も、仕事に煮詰まったときこそ、アートに触れるゆとりを持ってはいかがでしょうか。頭が新鮮に、柔らかくなり、思わぬ収穫があるかもしれませんよ。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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