明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト

情報を選別せず、インプットを増やしていこう

森勢 将雅 森勢 将雅 明治大学 総合数理学部 准教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【22】

私は音声情報処理の研究をしていますが、学会に行くと著名なラボの人達の発表ばかり聞きたがる人を見かけます。論文誌でも同様で、上位の雑誌にのみ目を通す人もいます。

確かに質の高い論文を集めるという意味では正しいことですし、質の低い論文を読んで得るものが少ない傾向があるのは事実だと思います。

ただ、そのような選別を行っていると面白い情報を取りこぼす懸念があったり、質の高い論文は多くの人が読むので同じ情報にみんなの知識が偏ってしまったりする危険があります。

情報を収集する際には、他の分野だからと排除したり、相手の属性やどんな雑誌に載ったかというフィルターをかけたりせず、先入観を捨てた状態で接することが大切です。

ただこれは、情報を選別する能力が身についた後の話なのかもしれません。

最初の研究の段階で、良い論文、悪い論文を見極めるのは難しいため、まずは質の高いものにたくさん触れてみてください。

論文はこういうものだと集中的にトレーニングする段階を踏まえた上で、幅広い分野の情報をインプットしていきましょう。

ビジネスパーソンの方も、上司や偉い人の話ばかりを聞くのではなく、後輩の話や日常のニュースに耳を傾けてみれば、ふとしたところに発想のヒントがあるのではないでしょうか。

また、もうひとつ私が実践しているのが、「良き睡眠は良き仕事の源泉になる」と信じ、どんなに忙しくても睡眠時間をキープすることです。

寝なくても平気な人はいますが、一般的には平均で6時間以上睡眠をとらないと、認知能力がどんどん下がると言われています。

頭がクリアになるという感覚はアイデアを生みだすためにも大切なものです。普段4~5時間しか寝ていない人は、試しに7.5時間以上睡眠をとってみることをおすすめします。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

リレーコラムの関連記事

興味の範囲を広げて、新たな考え方を得よう

2021.12.2

興味の範囲を広げて、新たな考え方を得よう

  • 明治大学 経営学部 准教授
  • 宮田 憲一
自分の真理を追求し、イノベーションを生み出そう

2021.11.30

自分の真理を追求し、イノベーションを生み出そう

  • 明治大学 商学部 准教授
  • 西 剛広
考え方や行動の基盤となる“軸”を持とう

2021.11.25

考え方や行動の基盤となる“軸”を持とう

  • 明治大学 農学部 教授
  • 倉本 宣
広く深く教養を身につけ、人間力を高めよう

2021.11.22

広く深く教養を身につけ、人間力を高めよう

  • 明治大学 理工学部 教授
  • 小林 正人
相手に合わせた指導方法で、可能性を引き出そう

2021.11.11

相手に合わせた指導方法で、可能性を引き出そう

  • 明治大学 文学部 教授
  • 石川 日出志

新着記事

2021.12.02

興味の範囲を広げて、新たな考え方を得よう

2021.12.01

企業に囲い込まれる消費者から、選択する消費者へ

2021.11.30

自分の真理を追求し、イノベーションを生み出そう

2021.11.26

インドから始まるイノベーションは、カオスから始まっている

2021.11.25

考え方や行動の基盤となる“軸”を持とう

人気記事ランキング

1

2020.04.01

歴史を紐解くと見えてくる、台湾の親日の複雑な思い

2

2013.09.01

高信頼性組織とは何か ―失敗が許されない組織の条件―

3

2019.11.19

#4 日本のアニメの特徴って?

4

2017.10.04

精神鑑定は犯人救済のために行うのではない

5

2021.11.26

インドから始まるイノベーションは、カオスから始まっている

リレーコラム