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人生100年時代に向けて、視野を広げて準備しよう

後藤 光将 後藤 光将 明治大学 政治経済学部 教授

ときに人生の指針となり、仕事のヒントとなり、コミュニケーションツールの一助となる「読書」。幅広い読書遍歴を誇る明治大学の教授陣が、これからの社会を担うビジネスパーソンに向けて選りすぐりの一冊をご紹介。

教授陣によるリレーコラム/40歳までに読んでおきたい本【31】

リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』(池村千秋訳・東洋経済新報社・2016年)

本書には、寿命100年時代を迎えるにあたりどう生きるべきか、新しい人生戦略が提示されています。働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる、これからの長寿社会に向けてバイブルとなる一冊です。

いままでの日本は特殊で、ひとつの会社で60歳になるまで勤め上げ、定年後は年金をもらって暮らすというスタイルでした。おそらくこのような仕組みが崩れるのはいまの若者世代からでしょう。そのため私のゼミの学生には本書を必ず読ませています。

あと50年ぐらいするとガンも治るような病気になり、2007年に日本で生まれた子どもは107歳まで生きる確率が50パーセントあるとも言われています。

長寿社会の到来は幸せなことの一方、年金制度が立ち行かなくなったり、定年後の収支計画が破綻する可能性もあります。

そういったことを踏まえて大学で勉強し、培った学びを活かして社会に出る。そこで足りないところは大学や専門学校に入り直すなどして、さらに吸収していく。

今後はこのように自由な生き方ができる社会になると思います。若い方にはあらかじめ色々な準備をしておいて欲しいという意味で本書をおすすめします。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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