
2022.08.09
明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト
【教員プロフィール】
若狭 徹(わかさ とおる)
明治大学 文学部 准教授
専門は日本考古学。主に古墳時代の遺跡群を研究し、当時の社会構造の解明を目指します。大学教員になる前は、自治体の専門職員として発掘調査や文化財の保護事業、博物館の運営などを担当していました。考古学の楽しさを伝え、人材を育てたいと思っています。
若狭先生が専門とする考古学は、遺跡と遺物から人類史を叙述する学問。誰かの主観が入った日記や、改変されているかもしれない史書に頼るのではなく、地中や洞窟に埋もれていた「モノ」を対象とします。だから、ほとんどの考古学者は現場主義。積み重ねた研究成果と、新たに掘り出した「モノ」との関係性から、歴史を読み解こうとするのです。
現代では、メディアが多様化し、インターネットも発展しています。スマホを見ると、絶えずニュースやつぶやきが流れているけど、何を信じていいか分からない。そんなときヒントになるのが、考古学のアプローチです。まずは足元から掘り下げてみましょうか!
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。