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裁判員制度は、実は司法の本質と相容れない!?

明治大学 専門職大学院 法務研究科 教授 手塚 明

裁判員制度をより良いものにしていくために

 その意味で、いま、中学、高校、さらには小学校から法教育を行うという動きが出ているのは、司法の本質を学ぶという点で、非常に良いことだと思います。いくら法化社会だといっても、将来、裁判員になる可能性がなければ、小中高校のカリキュラムに法教育が取り入れられることはなかったでしょう。その意味でも、私は、裁判員制度は決して悪い制度だとは思いません。しかし、一般市民が司法に参加する文化がなかった日本で、導入されてまだ8年です。改善すべき点の議論を、これからもっと盛んにしていくべきでしょう。そのためにも、裁判員候補者に選定された人は、できるだけ辞退せず、ぜひ、裁判員裁判に関与していただきたいと思います。その経験者の意見が、日本の裁判員制度を改善していく議論を深めることになるのです。

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※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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