AI人材だけでなくマーケティング人材
日本企業の存在感が低下している背景には、答えのある問題に取り組むことは得意でも、まず、問題を発見するという経験を十分に積んでこなかったために、そのノウハウがないことが原因かもしれません。
最近は、状況を打開するための施策として、AI人材やDX人材などを優遇する人事制度を発表している企業があります。もちろん、そのような人材は重要です。ただし、その専門家の主な役割は、コンセプトを具現化する手段の開発です。先ほどから話しているとおり、今は問題発見の競争です。よって、その専門家であるマーケティング人材がいなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。手段の目的化に陥らないためにも、マーケティングの力が求められています。
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