
アイデアの泉クラウドで情報を管理し、発想のヒントを蓄えよう
教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【32】
私の専門は社会学ですが、同じ問題に他の社会ではどのように対処しているのかを知るため、海外ニュースを衛星放送で見たり、Podcastで聞いたり、保存するようにしています。
海外ニュースの良さは、限られた時間の中で重要度に応じて発信されるということと、何よりも映像で見ることができるため理解しやすいところです。
海外ニュースを見ることで他国との歴史の違いに驚いたり、国内のニュースを見ていてもわからないような情報が得られたりするので、大変勉強になりますし、発想のヒントにもなります。
研究者はもちろん、社会人の方も、何か煮詰まったときのアイデアの源になると思うので、日頃からチェックすることをおすすめします。
また、こうした日常のなかで関心のある情報が見つかったときは、スマホからでもクラウドにWordやPDFの形式で保存することを習慣にしています。
特に「Evernote」というメモ機能に優れたサービスを使った情報管理は、研究、教育、校務の面で役に立っています。
パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末上でノートを作成すれば、そこにカメラを使ってスキャンした画像として新聞記事や、マイクから録音した音声など何でも貼りつけられ、タグ機能で分類することもできます。
閲覧中のWebをプラグインで直接、全体、あるいは部分的にデータとしてページに貼ることもできます。
いちいち印刷やコピー&ペーストをする必要もなく、ノート感覚で扱えたり読めたりするので便利です。紙媒体で管理する場合に起きがちな「どこかに行ってしまった」とか、「忘れてきてしまった」とかから無縁であるのも助かります。
皆さんも、アイデアのストックを増やすために、異なる言語、文化、社会における現代の現象を比較という視野で情報収集し、効率的に管理していく方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
あまりの便利さに、書籍にとどまらず、データについても「積ん読」が広がってしまうのでは、という心配も残されますが。
※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。