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ひとつの組織の中で満足せず、他流試合で成長を

新山 龍馬 新山 龍馬 明治大学 理工学部 専任講師

考え方や価値観が変わるほどの出来事に遭遇したら、それは成長へのチャンス。明治大学の教授陣が体験した人生のターニングポイントから、暮らしや仕事を好転させるヒントを探ります。

教授陣によるリレーコラム/⼈⽣のターニングポイント【1】

米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)に研究員として滞在したことが、私のターニングポイントと言えるかもしれません。

まずは英語に対する意識が大きく変わりました。それまでも英語の勉強はしてきたものの、文書の読み書きのような一人作業で使うものでした。

しかし、英語は「言語」なので、人に何か伝えたり、意見をすり合わせるときに必要な、意思疎通の道具だと強く実感したのです。そもそも「伝える」という目的がなければ、言語を勉強しても使えないものだと米国で身にしみました。

海外では話したこと以外は伝わりません。察してもらいたいというのは甘えです。会議に出ても、黙っていたらいないことにされるどころか、能力がない人だと思われます。同時に、多少英語の発音や文法が間違っていようが、伝えようとする意志さえあれば伝わる、ということも知りました。

さらには人と人とのコミュニケーションのあり方について、米国に滞在し、さまざまな人と行動を共にし、話をしてみて、初めて気付かされたことがあります。

それは、いつでも誰でもマイノリティになり得るのだということ。狭い世界の中で多数派として不自由なく過ごしてきて、無意識のうちに狭量になっていたのではないか、と自分のこれまでの行動を振り返ることができました。

「社内でイノベーションを起こしたい」と考える企業の方も多いでしょう。でも、組織の暗黙の常識が、それを阻んでいることも多いと思われます。国内と海外、大学と企業の間のような、文化や組織の枠を超えた他流試合がビジネスチャンスをもたらすのではないでしょうか。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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