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世の中で起こる全てを、経済学的視点で読み解こう

加藤 竜太 加藤 竜太 明治大学 専門職大学院 ガバナンス研究科 教授

歴史に名を残す偉人から、カリスマ性のある著名人、その道を究めた学者まで。明治大学・教授陣に影響を与えた人物を通して、人生やビジネスに新たな視点をお届けします。

教授陣によるリレーコラム/人生で影響を受けた人物【16】

私は、学生時代、様々な師と出会いましたが、特に影響を受けたのは、横浜国立大学の修士時代に出会った倉澤資成先生と矢野誠先生です。

倉澤先生は、早稲田大学の数学科出身で、理論経済学が専門。先生からは学問に向き合う姿勢と経済学のイロハを教えていただきました。

中でも厳しく指導されたのは、「論理的に考える」こと。授業中も「ものを言うときには、まずは定義しろ。定義してから論理を展開しろ」と口酸っぱく言われたのです。

「経済学の対象とする“社会”は混沌としたものだからこそ、それについて考える“脳みそ”は合理的でなければいけない」という考えからだったのだと思います。

いまの私は、先生の存在なくして語れません。

もう一人の恩師、矢野先生も世界的に有名な数理経済学者で、元々はコーネル大学など海外の大学で教員をされていた方でした。

矢野先生の「経済学は数学を使うけれど、数学ではない。その向こう側に突き出ないとだめなんだ」という言葉が心に残っています。

数学の中でもがき、視野が狭くなっていた私に、経済学は数学を乗り越えた先にあり、“人間”を対象とする学問であると、本質を伝えてくれたのです。

私たち人間が起こす行動の裏には、何かしら損得勘定を踏まえた理由があります。そうした背景まで論理的に捉え、世の中を分析するのが経済学的な発想です。

ビジネスパーソンの方も、コストと便益を比較した上で最善の方法を選択する、この発想法を身につけてみてはいかがでしょうか。

新しいプロジェクトを始めたり、提案書を書いたりする際に、きっと役に立つと思いますよ。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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