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“広く浅く”吸収し、“狭く深く”発言しよう

川南 剛 川南 剛 明治大学 理工学部 教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【67】

私たちの研究室では主に、熱エネルギーを活用することで、毎日の生活を快適にするような研究開発を進めています。

そこで心がけているのが、「意見を聞くときは広く浅く、意見を言うときは狭く深く」ということです。

もちろん深く話を聞いてもよいのですが、色々な人が抱いている疑問や、別の分野の人が考えているようなことを、できるだけ広く聞きたいという想いがあります。

聞くときは、最初に様々な意見を出してもらい、それに耳を傾けながら、自分の研究のどこかに活かせるところはないかと考えるようにしています。

中でも、経験の浅い人の意見はとても重要です。

経験がないからこそ疑問をたくさん持っていて、我々にとっては当たり前だと感じているようなことも一般的にはそうではないこともあり、新鮮な気づきを与えてくれます。

逆に意見を言うときには、たとえ違う分野の人から話がきても、自分のところに引き込めるように、「ここをもっと深めれば、一緒にできるところがありますね」など、より実現性の高い提案をするようにしています。

ビジネスの世界でも、プロジェクトなどを進めるときに同じようなことが言えるのではないでしょうか。

また、もうひとつ、自分のために気をつけているのが、「忙しいと言わない」ことです。

よく「忙しそうですね」と言われるのですが、「いや忙しくないですよ」と即答するようにしています。

「忙しい」と言って情報の入口を閉めたい場面は山ほどありますが、キャパシティが少しでもあるうちは新たな意見や実のある仕事を引き受けたいと考えているからです。

できないものをできると言ってしまうのは一番よくないことなのですが、私自身は「今は時間はないけど、いついつに話をしませんか?」など、数分でも話ができるよう予定をうまくコントロールするようにしています。

このように、なるべく多くの経験を積めるように工夫したり、人の意見を広く取り入れることが、新しい発想を生み出すことにも繋がっているのだと思います。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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