明治大学の教授陣が社会のあらゆるテーマと向き合う、大学独自の情報発信サイト

ネットの情報よりも体系化された知識を活用しよう

明治大学 専門職大学院 法務研究科 教授 野川 忍

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【43】

いまの時代、誰もがSNSや検索エンジンなどから情報を得ていますが、基本的にはこうした情報は個別情報の確認にしか役に立たないと思っています。

体系性や整合性を無視した断片的な情報の集積を用いても、パッチワークにしかならないからです。最近は「すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる」という思いを強くしています。

一方、整合性を持った一つのパッケージとして自分の中に情報が入っていれば、「なぜこのような解決ができるのか」という疑問に対して、「こういう考え方だから」「こういうルール体系になっているから」と説明できたり、他の問題にも応用がきくようになります。

そのためには、体系的かつ総合的な文献の読み込みや、専門家をはじめとする多様な人々と直接交流することが大切だと思います。実際に機能するアイデアはそこからしか出てきません。

SNSも悪いところばかりではなく、SNSの情報の中から「こんな本があるなら読んでみよう」とか「こういう面白いサークルやNPOがあるのか」など、新しい世界に刺激を受けて自分で物を考えるということもあるでしょう。

情報選択リテラシーを身につけ、断片的な情報をひとつに結びつけられるような知識の体系化ができるようになれば、そこをきっかけとしてまた新たな発想が生まれるようになるかもしれません。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

  • Facebook
  • Twitter
  • Hatena

連載コラムの関連記事

世代間のギャップこそ新時代へのヒントにしよう

2020.8.6

世代間のギャップこそ新時代へのヒントにしよう

  • 明治大学 国際日本学部 特任教授
  • 沼田 優子
世代や知識を問わず、様々な人の話を聞いてみよう

2020.7.30

世代や知識を問わず、様々な人の話を聞いてみよう

  • 明治大学 農学部 専任講師
  • 瀬戸 義哉
メモを取るのをやめて、思考を突き詰めてみよう

2020.7.27

メモを取るのをやめて、思考を突き詰めてみよう

  • 明治大学 総合数理学部 教授
  • 小松 孝徳
#5 私たちにできることとは?

2020.7.17

#5 私たちにできることとは?

  • 明治大学 経営学部 教授
  • 塚本 一郎
疑問や課題をメモにして整理し、可視化しよう

2020.7.16

疑問や課題をメモにして整理し、可視化しよう

  • 明治大学 経営学部 教授
  • 原田 将

Meiji.netとは

Meiji.net英語版

特別授業

新着記事

2020.08.05

人口変動と人びとの歴史を結わえること

2020.07.29

お金について学ばないことで失う機会は大きい

2020.07.22

人類の危機を救う植物の秘めた力を解き明かす

2020.07.15

人の生活を助けるロボットの普及を妨げているのは、「人」である

2020.07.08

ブランド価値の向上が日本企業の課題

人気記事ランキング

1

2020.04.01

歴史を紐解くと見えてくる、台湾の親日の複雑な思い

2

2017.10.18

ゲーテッド・コミュニティの実態に迫り、その“可能性”を探る

3

2020.08.05

人口変動と人びとの歴史を結わえること

4

2016.10.19

スポーツビジネスの功罪を考えると、社会の未来が見える

5

2017.10.04

精神鑑定は犯人救済のために行うのではない

Meiji.net注目キーワード

【注目!】連載コラム