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現地に出かけて人と話し、新たな知見を得よう

田中 絵麻 田中 絵麻 明治大学 国際日本学部 准教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【41】

私はICT政策論などを研究テーマとしていますが、可能な限り現地に赴くこと、現物を見ることを心がけています。

文献調査でも多くのことがわかりますし、学会の内容も動画で見られますが、実際に行って、対象物を使ってみることで、実感がわくようになるのです。

自動運転の調査のときは、アメリカに出張して開発者や製作担当者にインタビューしたり、データの活用については静岡県の情報課の方の話を聞いたりすることで、非常に理解が深まりました。

また、アメリカなどへ調査に何日か行っただけでも、視点が俯瞰的になり、日本社会の洗練された部分が見え、海外ばかりが良いわけではないと認識を改めることもあります。

ビジネスの場面においても、余裕をもって、プラスαで何かを見たり考えたりする機会をつくることが大切です。

普段デスクワークをしている人でしたら、ときには販売の現場に行ってみて、色々な人に話を聞いてみるもの良いかもしれません。

新しい発見に繋がることもあると思うので、ぜひ、あちこち出かけてみるようにしましょう。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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