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自分に何ができるのかを考えながら人の話を聞こう

川島 義高 川島 義高 明治大学 文学部 准教授

いまやクリエイティブな職種に留まらず、多くのビジネスパーソンにとって発想力や企画力は必須のスキル。ライバルを一歩リードするのに役立つヒントを、知の先達である明治大学・教授陣の言葉から探ります。

教授陣によるリレーコラム/アイデアの泉【28】

私は臨床心理学を専門にしているため、研究のアイデアは現場でのやり取りをきっかけに生まれることが多いです。

クライエントと話をする中で「どうすればつらさを和らげられるか、悩みが少しでも解決へ向かうだろうか」、あるいは学生や若手臨床家への教育場面で「どうすればよりうまく必要な知識を身に付けてもらえるか、主体性を持って深く掘り下げて考えてもらえるか」など、臨床や教育の現場の中で感じた課題や疑問を研究に落とし込んでいくのが自分のやり方になっています。

ビジネスパーソンの方でしたら、取引先の人や、社内の違う部署の人と話をする際に、客観的に自分のコミュニケーションのスタイルや話の展開を観察してみると、そこからヒントを得られることがあるかもしれません。色々な立場の人の話を聞くことによって、さらに考え方は広がっていくと思います。

また、自分のうまくいった体験をロジカルに分析することも大切だと思います。

たとえば私の場合、講義や研修後に受講者から「とても興味深かった」や「この分野が好きになった」など、肯定的な反応が得られるときとそうでないときとでは何が違うのかを考えるようにしています。

そして、うまくいった場合はどこがよかったのか、それは違う対象や場面でも同じ反応が得られるのかなどを確認しながら進めています。

ビジネスであれば、交渉がうまくいったり、スムーズに仕事を進められたときは、なぜそれがうまくいったのかを振り返ったり、上司や同僚、後輩など、自分の周りの人とも情報を共有できるように、うまくいったプロセスを整理しておくとよいと思います。

そのためにも、現場でしっかり話を聞く、相手のニーズを汲み取ることが重要です。漫然と話を聞くのではなく、自分のどのような行いが相手の人や社会にとって役立つのかという視点を持って耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

※記事の内容は、執筆者個人の考え、意見に基づくものであり、明治大学の公式見解を示すものではありません。

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